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Cases アサヒビール株式会社

Anews

飲料+αの気づきをAnewsで。 効率的に視野を広げ、新しい価値を生み出す

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【取材にご協力いただいた方】
アサヒビール株式会社
マーケティング本部 イノベーション戦略部
課長補佐 平山 彩夏様
副課長  木添 博仁様


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「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」を目指し、スーパードライや未来のレモンサワーといった革新的な商品で日本の酒類市場をリードするアサヒビール株式会社。同社は、変化の激しい市場環境に対応し、持続的な成長を実現するため、常にイノベーション創出に注力しています。

今回は、イノベーション戦略部で新規事業開発を推進する木添様と、同部署の企画グループでR&D人材の育成や情報収集基盤の整備を担う平山様に、Anewsの導入背景や活用方法、導入によって得られた効果についてお話を伺いました。

激しい市場変化のもと、新たな収益源となる新規事業の創出へ

──はじめに、貴社の事業概要と、イノベーション戦略部の役割について教えていただけますでしょうか。

木添様

木添様:アサヒビールは、ビールをはじめ、酎ハイ、焼酎、ノンアルコール飲料など多岐にわたる酒類の製造・販売を行っています。また、料飲店様向けの業務用サーバーの提供なども手掛ける総合酒類メーカーです。

──その中で、イノベーション戦略部はどのようなミッションを担っているのでしょうか。

平山様:近年、お客様のお酒に対する接し方は非常に多様化しており、同時に国内の酒類市場は縮小傾向にあります。このような環境下で、私たちイノベーション戦略部は、お客様に多様な価値を提供できる新商品の開発を推進するとともに、酒類以外の領域での新たな収益源を確保することを目指しています。

木添様:私は新規事業チームに所属しており、主にお酒以外の領域で、アサヒビールが持つリソースを活用した新しい事業、将来的な収益の柱となるような事業の企画・開発を推進しています。

平山様:私は企画チームにおりまして、主にマーケティング本部内の技術系社員、いわゆるR&D人材の採用や育成、関連する会議体の運営、そして今回お話しするAnewsのような情報収集ツールの導入・運用支援などを担当しています。多様な価値を提供できる新商品開発を後押しするため、研究所発のアイデア創出やブラッシュアップのサポートも重要な役割です。

属人的な情報収集による「アイデアの枯渇」に直面

――Anewsを導入される前は、どのような課題を感じていましたか?

平山様

平山様:新商品や新規事業を開発していく上で、情報収集の効率化と、アイデア創出の機会をいかに拡大するか、という点が大きな課題でした。特に研究所のメンバーからは、毎月開催される「提案会」に向けての「毎回の新しいネタ出しがきつい」という声も上がっていました。

木添様:それでも年間で70件程度の有効なアイデアは出ていたのですが、さらなる質の向上と量の確保が求められていました。アイデアのソースも、個人的な友人や家族との会話からヒントを得たり、各自がwebで検索したりと、属人的な情報収集に頼ることが多かったですね。社内に統一された情報収集ツールはなく、もっと効率的に精度の高い情報を集められないかと考えていました。

――課題解決に向けて、どのような取り組みをされてきたのでしょうか。

平山様:例えば、従業員が各自で新しいインプットや体験を行う取り組みを推進したり、社内の情報検索システムの見直しなども検討・実施したりしてきました。しかし、情報収集の効率化やアイデア創出をさらに活性化させるには、もう一歩踏み込んだ打ち手が必要だと感じていました。

木添様:実はそのころ別の情報収集ツールも検討してトライアル導入をしていました。しかし、価格面でのハードルが高かったことに加え、操作に慣れが必要で、実際にアカウントを配布しても日常的に活用するメンバーは数人に留まっていたんです。

さらに、提供される情報がビジネス寄りだったため、研究所員が必要とする技術情報の検索や深掘りがしづらく、操作面でも情報の質という意味でも日常的な活用には不向きだと判断し、導入には至りませんでした。こうした経験からも、現場のメンバーに新たな負担を強いることなく「業務効率を損なわない範囲」で課題を解決できるツールの必要性を改めて感じていました。

Anews導入の決め手は、負担なく日常的にメンバーが活用できそうだと感じたこと

そのような中で、Anewsを知ったきっかけは何だったのでしょうか。

木添様:研究所員のアイデア創出の負担を少しでも減らせるツールはないかと探していたところ、私が出席した外部セミナーでAnewsの存在を知りました。それが最初のきっかけです。

様々なツールがある中で、Anews導入の決め手は何でしたか?

木添様:まず「効率性」ですね。他のツールと比較して、複雑な設定が不要。欲しい情報に関連するキーワードを設定しておくだけで自動的に情報を集約してくれて、さらに検索や閲覧履歴などから個人の興味に合わせてパーソナライズまでしてくれる。これなら日常的でも手間をかけずに質の高い効率的な情報収集が可能だと感じました。

もう一つ、これは個人的な感想ですが、トライアルで自分で使ったときに単純に「楽しいな」と思えたんです。これは他のメンバーにもぜひ体験してほしいな、と。

平山様

平山様:組織的な観点では、既存業務への「アドオンにならない」、つまり現場の負担を増やさない、という点が非常に大きかったですね。新しいツールを導入する際、現場から「負担が増える」という反対意見が出がちなのですが、Anewsに関してはそれがほとんどありませんでした。

また、ちょうど会社として新規事業のアイデア創出に向けて情報収集基盤の強化が必要とされていたタイミングと重なったこともあり経営層にも、R&D部門の情報収集分野への投資は必要であるという認識がありました。

トライアルも実施されたのですね。

木添様:はい。まずは研究所員全員を対象にトライアルを実施し、実際にメンバーがしっかり活用できるか、使いやすさや収集できる情報の質などを確かめました。我々が必要とする「技術」や「知財」に関する情報もしっかり収集できましたし、「業務に使える情報が簡単に見つかる」という手応えがありました。

トライアル期間で、多くのメンバーが抵抗なく活用してくれている様子が見て取れました。これなら日々の業務を圧迫することなく、情報収集の効率化や一層のアイデア創出に繋げていけると確信し、本格導入を決定しました。

個々の興味関心に合わせたパーソナルニュースで、必要な情報に手間なく出会える

──現在、Anewsはどのように活用されていますか?

平山様:当初は新商品開発や新規事業に向けた情報収集の効率化、社内での情報共有を目的に導入しました。現在は研究所員を中心に約50名が利用しています。利用シーンとしては、主に朝か夕方にAnewsから配信されるメールでパーソナルニュースをチェックし、効率的に必要な情報収集をしているメンバーが多いようです。

木添様:私もパーソナルニュースをよく見ていますね。自分の興味関心に合わせてパーソナライズされた情報が届くので、「読んでいて面白い」「こういうのが読みたかった」と感じる記事に自然と出会えます。担当している飲料分野だけでなく、直接的ではないものの関連するような、食品、サステナブル素材、時には全く異業種の技術情報など、幅広い分野の情報に触れる良いきっかけになっています。特に食品業界は飲料業界よりも技術が進んでいる分野もあるので、そういった情報を手間なくキャッチアップできるのは非常に助かります。

平山様:自身でキーワードを設定し、関連情報を収集できるテーマニュースという機能があるのですが、質の高いキーワード設定を意識することで、1日あたりの記事数が50件に収まるようになり、ノイズを減らして効率的にインプットできています。

──組織的な活用についてはいかがでしょうか?

平山様:共有機能により他のメンバーが見た記事がわかるので、同じチームのメンバーがチェックした記事を見ることで、効率的に重要な情報を把握したり、新たな気づきを得たりしているメンバーもいるようです。

以前、Anewsに関する社内アンケートを実施したのですが、そこでは「効率よく情報収集できる」「情報収集の幅が広がった」「メールの見出しを見るだけでも参考になる」といった声が多く寄せられ、活用の手応えを感じています。

「Anewsがなかったら触れられていなかった」情報に出会える価値

──Anews導入によって、どのような効果を感じていますか?

木添様:まず当初の目的であった「情報収集の効率化と質の向上」です。個々人でWeb検索する場合、ネット記事や論文、海外の記事など様々なソースを巡って情報を探す必要がありますが、Anewsならキーワードを入れるだけで多様なソースから情報を集めてくれるので、情報収集にかかる時間は大幅に短縮されました。感覚的には、1記事あたり3〜5分かかっていたものが1分未満になったイメージです。特に積極的に活用しているメンバーからは「非常に役に立っている」という声が聞かれます。

平山様:効率化に加えて、これまでアクセスできなかった多様な情報に触れる機会が増えたことも大きな効果です。通常ではなかなか得られないような独自性の高い記事や媒体の情報にも触れることができます。

木添様:まさに、「Anewsを使ってなかったら、そもそも触れられてなかった情報」がたくさんあると感じています。この点は、単なる業務効率化以上の価値があると考えています。

── 組織全体への影響はいかがでしょうか?

平山様:Anewsで見つけた記事が会話のきっかけになったり、部内での情報共有が進んだりといった効果が見られています。また、個々のメンバーにとっては、収集した情報がアイデア創出の糧になっていると感じているようです。

平山様:以前、Anewsで共通の興味を持つメンバーが集まり、記事を起点としたアイデアブレストを実施したことがあります。記事の感想からディスカッションを深め、新規アイデアの創出に繋がったケースも実際に生まれてきています。

木添様:副次的な効果として、メンバーがどのような情報に関心を持ち、どれだけ情報収集に労力をかけているかが可視化されるようになりました。これは、行動ベースでの評価に繋がったり、あるいは「このテーマについて話すなら、誰に声をかければ共感を得やすいか」といった相手を探す際の参考になったりもしています。

情報収集は新規事業創出の出発地点。Anewsはその重要基盤

── 貴社では、情報収集・活用をどのように捉えているのでしょうか?

平山様:近年、会社全体として、よりお客様目線を重視する考え方が浸透してきています。例えば、商品開発の提案会でも「これ、面白いって言ってくれる人が身近にいるんです」といったN=1の視点が活かされる場面が増えています。

木添様:そうした中で、情報収集・活用は、新しい価値を生み出すための「始まり」であり、「基礎能力」だと考えています。情報収集というインプットがなければ、新しい価値創出の機会そのものが生まれず、その質も向上しないのではないでしょうか。情報収集は、「現在地を確認し、立ち止まるきっかけ」を与えてくれるものであり、日々の積み重ねが思考と行動の質を上げるために不可欠だと考えています。

平山様:私も、情報収集は「アンテナを高く張り続けるための基本」だと思っています。多様な情報に常に触れていることで視野が広がり、日々の業務の中でも新たな気づきを得やすくなります。

── ありがとうございます。最後に、その中でAnewsはどのような役割を担っていますか?

木添様

木添様:Anewsは、多様な情報に効率的に触れることを可能にし、常にアンテナを高く保つことを支援してくれる重要な基盤です。まさに、我々が目指す「新しい価値を生み出すための基礎固め」を支えてくれている存在と言えます。


※記事内容および、ご所属等は取材当時のものです。