[取材にご協力いただいた方]
企画本部 経営企画部 IT 戦略グループ
担当課長 畠 徳望博 様
主任 石渡 寛基 様
アサヒグループで食品事業を担う、アサヒグループ食品株式会社。アサヒフードアンドヘルスケア株式会社・和光堂株式会社・天野実業株式会社の3 社が一つになり、2015年に誕生した会社です。菓子や健康食品、ベビーフード、介護食品、フリーズドライ食品など、幅広い商品を扱っています。
「『おいしさ+α』をもっと身近に。」というビジョンの下、幅広い商品を通じて多様化するお客様のニーズに応えながら、+αとなる新たな価値の提案にチャレンジしています。同社は変わりゆく食品業界の最新情報をキャッチアップするため、2020 年3月から複数部署にてAnews を導入。メンバーの情報感度向上や、リモートワーク下でのコミュニケーション活性化に役立っています。
社内のデジタル技術の活用と組織づくりの一環としてAnewsを導入
石渡様:当社では現在、4 部門にAnewsを導入しています。新商品の開発やマーケティングを担当する「食品事業本部 マーケティング部」、お客様からのお問い合わせ対応を担当する「お客様相談室」、BtoB 事業を担う「食品原料事業本部」、そして私たちが所属する「企画本部経営企画部 IT 戦略グループ」です。
IT 戦略グループは、アサヒグループ食品のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の役割を担っており、社内のデジタル技術の活用提案と組織作りの一環として、今回Anewsを導入させていただきました。
畠様:私たちは昨年9 月まで、デジタルとほぼ関わりのない仕事をしていたんです。デジタル全般に関する知識のキャッチアップを求めて参加した展示会で、Anewsのことを知りました。AI を用いて自分の志向に合ったニュースを収集してくれる、コミュニケーション活性化にもつながるツールという点に興味を持ちました。
当社は、3 社が一つになり誕生した会社という歴史的背景があります。元々の企業文化を引継ぎ、それぞれのやり方で業務を進めているため、情報収集に対する意識や方法にばらつきがあると感じていました。Anewsに期待したのは、情報という観点からグループ全体に横串を通してくれる役割です。
当社はブランド数がとても多いので、担当商品の管理だけで手一杯になり、他ブランドとの情報交換の機会が不足しているのではという課題も。Anewsが社内コミュニケーション活性化のきっかけ作りになるのでは、という期待もあり導入を決めました。
ストックマークと連携し、自主的なAnews 利用を促進
部署・社員ごとに細やかに対応し定着を目指す
石渡様:導入前に「まずはやってみよう」ということで、大規模なトライアルを実施。トライアルをスタートした直後は、「きちんと利用を推進していかないと、継続的に使ってもらうのは難しいだろう」と感じていました。どんなツールであってもただマニュアルを配っただけでは社員が進んで使うことはありません。
そこで、まず対象者全員にAnewsの説明会を行いました。説明会では、ストックマークの方が当社に来て、社員に対し基本操作や活用法を直接レクチャーしていただきました。利用者数が多いこともあり、説明会は複数回に分けて開催しましたが、丁寧にサポートいただいたと思います。
また、正式な導入後は、Anewsで記事にマークやコメントがつく度に、ひとつひとつコメントを返信していましたね。コメント機能を意識してもらうことで、Anews 上でのコミュニケーション促進につながればと考えていました。
畠様:Anews はあくまでも情報収集の手段のひとつなので、「毎日必ず10 分は見てください」というような目的化はしたくなかった。日々の業務で忙しいなか、Anewsを活用してもらうには「Anews を見れば欲しい情報が得られる」「業務に役立つツールである」と感じてもらう必要がありました。ではどうすれば社員が自主的に活用したくなるだろうか?という視点で考え、社内の利用促進を進めていきました。
まずは部署ごとに、業務内容に合わせた使い方の提案から始めました。たとえば食品原料事業本部であれば、「海外で流行している素材の情報も収集できます」など、具体的な活用方法を提示し、イメージしてもらいやすいように働きかけましたね。
導入してしばらく経った後には、Anews を積極的に活用している部署にヒアリングをして、「この部署ではこんな使い方をしてこんなメリットがあった」と、社内の好事例をメールで共有。部署や社員ごとに細やかな対応をしていくことで、徐々に習慣として日々の業務に定着してきたんじゃないかと思います。
リモートワーク下でのコミュニケーションにも活用
石渡様:当社は現在リモートワークを実施しており、ほとんどの社員が在宅勤務をしています。オフィスであれば、業務の合間に隣の席の人とちょっとした雑談をすることもできますが、在宅勤務の場合はそうはいきません。Anews上で「このニュース見た?」とコミュニケーションが取れるのは、いい気晴らしになっています。
畠様:マークやコメントで人の動きが可視化されるのはいい点ですね。Anewsでは、マークやコメントをした人の名前と共に、ニュースが表示されるんです。在宅勤務は業務に集中しやすい一方で、孤独を感じることもありますよね。Anews 上で人の動きが見られることで、一緒に仕事をしている感覚になれるという嬉しいポイントもあります。
メンバーがマークしたニュースによって、自分だけではカバーできない情報に触れる機会も多いです。Anewsの導入はリモートワーク開始前に決めたことですが、リモートワーク下でのコミュニケーションツールとして役立っています。
世の中の流れをキャッチし、顧客へ新たな価値を提供し続けたい
市場動向からニッチな業界情報まで、幅広く効率的な情報収集が実現
畠様:社内でも特に多くのグループでAnews を活用しているのは、食品マーケティング部です。担当者からは、「担当商品の市場動向や競合の動き、トレンド情報の収集に使っており、新商品開発に向けての情報収集に役立っている」とのフィードバックがありました。また、コロナ下での消費者の行動変化や競合の対応状況もAnewsで迅速に確認できたそうです。欲しい情報が集約されているため、業務の効率化に繋がっているという感想もありました。
石渡様:食品マーケティング部は、Anews 導入がきっかけで定例ミーティングの中で「ニュース共有」の時間を取るようになりました。自身の担当ではない商品やブランドのニュースも幅広くキャッチアップでき、情報交換ができるようになったそうです。またIT 戦略グループ内でも、Anewsで見たニュースが話題にのぼることは増えました。全体的に、情報収集に対する感度が上がったと感じています。
畠様:一般的なニュースサイトには載っていないような、ニッチな情報をしっかり拾えるようになったのが、導入してよかったことですね。Anewsは業界の細かい情報を幅広い媒体からピックアップしてくれるので、これまで自力では手が届かなかった範囲の情報に触れられるようになりました。
個人的には、IT 関連のニュースがチェックしやすくなったと思います。情報のアップデートが早い分野なので、ニュースも流れていきがちなんです。Anews に情報が集約されるので、効率的な情報収集が実現できています。
情報収集・コミュニケーション促進のためAnews 活用を進めたい
石渡様:社員が情報に強くなり、闊達な意見交換が生まれることで、組織はより強くなっていくと思います。そのために、Anewsの特徴である「情報収集の効率化」「コミュニケーション」を組織づくりに役立てていけたらと考えています。今後も各部署の動向をチェックしつつ、Anews 活用による成功事例を社内に共有していき、活用を進めていきたいです。
畠様:当社の長期ビジョン「『おいしさ+α』をもっと身近に。」に示されるように、お客様への+αの価値を生み出すのが私たちの役割です。そのためにも、トレンドの移り変わりやニーズの変化など、世の中の流れを迅速にキャッチする必要があります。Anewsは社員一人ひとりに必要な情報を選択し、届けてくれる。情報過多の時代に、最適なツールだと思います。現状は特定の部署での利用に留まりますが、活用状況を見ながら、ゆくゆくは社内全体に浸透させていきたいと思っています。
※記事内容および、ご所属等は取材当時(2020年7月)のものです。
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