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Cases 株式会社富士通ラーニングメディア

Anews

組織のなかで個人の興味や想いを掛け合わせた価値創造を目指す

株式会社富士通ラーニングメディア様

[取材にご協力いただいた方]
株式会社富士通ラーニングメディア
ナレッジサービス事業本部
執行役員 ナレッジサービス事業本部長 古川 勝久 様
人材育成サービス事業部 マネージャー 城能 雅也 様
人材育成サービス事業部 千野 陽太 様
人材育成サービス事業部 安原 優実 様


富士通グループの人材育成から始まり、現在は国内最大規模の総合人材研修企業として多くの企業の人材育成を支援している株式会社富士通ラーニングメディア。同社では、ITスキルからヒューマンスキルまで約1,500の研修コースを用意し、企業向け人材育成のトータルソリューションを提供しています。

デジタルビジネスの時代を迎え、企業を取り巻く環境が大きく変化するなか、「変革」をキーワードに自社自らが変化し成長していくための取り組みを進める同社では、業務の属人化の解消と組織横断でのコミュニケーションに期待してAnewsを導入。
情報収集の効率化だけでなく、記事を起点にした新たなコミュニケーション創造や新たな社内の繋がり構築に役立てています。

Anews導入で組織の壁を越えたコミュニケーションに期待

Anewsで個と組織の成長を阻む課題に一手を打ちたい

古川様:富士通ラーニングメディアは、富士通グループ、お客様に対し、”研修を提供する会社“から”人・組織の成長を支える会社“へと変わらなければいけないと考えています。弊社では「個人の自律的な成長」をキーワードとして人材育成メニューのラインナップを広げており、スキル・知識に加え、これからの時代を担うビジネスパーソンとしてのマインド・思考の強化も含めた支援を担っています。

城能様:個人の成長に対し組織がいかに支援をしていくか、また個人は組織に対してどのような価値を提供できるのか、両者が成長を起点に柔軟に変革していきながら社会に貢献することが大切だと思ってます。しかし変革・イノベーションを阻害してしまっている要因には、一律的なやり方への適応を求める体制だったり、スキルや業務が属人化していることで暗黙知が共有されないということにあると感じています。そのため、組織にイノベーションを起こすために「いかにして組織横断でのコミュニケーションを実現していくか」ということをテーマとして置きました。その先に、価値創造ができるのではないかと思ったんです。

古川様:そんな中、富士通グループで行っているアクセラレータープログラムでご紹介いただいたのがストックマークでした。
ストックマークとであれば弊社との相乗効果が期待できそう、何か面白いことが生まれそうだと感じたのが、Anews導入のキッカケでした。

他者の関心に気づくことから生まれる新たな繋がり

城能様:正直なところ、Anewsのはじめの印象としては、ニュースの閲覧ツールくらいにしか思っていなかったんですね。そのため、コミュニケーションという文脈ではさほど期待していませんでした。

しかし、いざ導入してみるとAnews内での情報収集テーマを複数人でつくれたり、コメントができたりとメンバー同士でコミュニケーションが取れる機会がありました。また他のメンバーがどういった記事をマークしているのかを閲覧できるため、「この人はこんなことに関心があるのか」といった気づきから新たなコミュニケーションが発生しています。

もともとはオフィスで顔を合わさずとも、お互いの好奇心ややりたいことがぶつかり合うような場を生み出したいと思っていたため、Anewsであればそれが実現できますし、組織間のコミュニケーションの壁を破っていき、新たな組織文化を築いていけるのでは、といった期待を抱くようになりました。

安原様:イノベーションを起こしていくためには、個人と会社、個人同士のパーパス(存在意義)を掛け合わせていくこと、すなわち個人がやりたいことを仕事を通じて実現していくことが重要だと思っています。
そのために、若手であっても自分が「やりたい」と思ったことに一歩踏み出せるよう、社内環境の整備はもちろん、コミュニティを形成して横や縦の繋がりをつくり、自律して動けるようにサポートしていくことが大切だと考えています。

実際に自社でAnewsを活用してみたところ、コメントを通じて知らない社員とコミュニケーションを取る機会がとても増えてきたんですね。Anewsを通じて「社内にはこういう人がいたんだ」と気付くようになり、記事を起点に社員同士の新しい繋がりが生まれていることを実感しています。

千野様:いまはコロナ禍でリモートワークが当たり前になり、コミュニケーション、特に雑談の機会が減ってしまっています。そして、何か相談するにも「ちょっといいですか?」と一言メッセージを送らないといけなかったりするわけですが、そうしたやり取りは面倒だからこそ、結局コミュニケーションの総量が減っていってしまうんですよね。

そうしたコミュニケーションの減少により雑談自体の難易度が高まった結果、雑談するテーマとなるような核が必要になってきました。だからこそ、自然にコミュニケーションのキッカケとなる核を得ることができるAnewsの活用に意味があると感じています。
また、Anewsは新たな非同期コミュニケーションの方法になるのではと思い、私がPMを担当するプロジェクト内で使ってみようと、まずは若手メンバーでAnewsを使うことから進めました。

コミュニケーションの新たな文化形成に繋がっていると感じている

「発言したことで行動が生まれる」という実感が重要

安原様:私の部門では、研修企画の方向性を考える情報源として、また競合調査をしたり、企画を洗練させていくための情報収集の場としてAnewsを活用しています。
そして期待していたコミュニケーションの部分でも、さほど活発ではなかった上下関係を越えたコミュニケーションが今ではAnewsを通じて発生しており、組織文化の変化を感じています。

ただ使い始めの段階では、若手メンバーは「コメントするなら、ちゃんとした文章にしなくては」という思いから書き込みに躊躇してしまい、コメントが少ない状態でした。そこでAnews活用推進側が、他のメンバーに問いかけるような投稿をすることで若手もコメントしやすい雰囲気を意識してつくっていきました。いまでは30代の中堅層もフランクなコメントを投稿するようになっているため、20代メンバーもコメントに入りやすくなっていますし、「自分たちがフランクに話せる環境がここにあるんだ」といった意識が生まれてきていると感じています。

千野様:安原の言うとおり、若手であっても「こんな発言してもいいんだ」といった雰囲気づくりが大切で、そうした雰囲気づくりは中堅層のメンバーが率先してやっていくべきだと思ったんですね。
そこで私自身、業務に関係ない話題について発言したり、若手のコメントにはみんなでいいねを押すなど、フランクなコミュニケーションを取りやすくなる場所づくりを積極的に行っていました。

また、若手がとある記事に対しての疑問をコメントしたことをきっかけに、同じ疑問を抱いているメンバーもいるだろうからとディスカッション会を開催したことがありました。やはり、「発言したことで何かしらの行動が生まれる」というのを実感してもらうことが重要で、そうした実感があるからこそ発言が活発になっていきます。

Anews上でのコメントなど非同期的なコミュニケーションから、ディスカッション会のような同期的な活動が生まれていく。そのような体験の積み重ねが、社内コミュニケーションの新たな文化形成に繋がっていくと感じています。

情報共有のプロセスに変化が生まれてきている

安原様:同じチームの城能と会話をしていると、時々私の知らない言葉が出てくることがあります。そこで「視座が高い人はどういった情報収集をしているのだろう」という視点でAnewsを活用し、城能がマークしている記事を頻繁にチェックするようにしています。他の若手メンバーも同じような使い方をしている人がいるようです。

城能様:これまでは、どう情報収集すべきかということを若手に伝えたいと思いつつも、情報収集の仕方というのは教えて習得するようなものではないと思っていました。そのため、伝えるにしても書籍の紹介が中心でした。
しかしAnewsを導入してからは、若手がある意味 “勝手に” 私がマークする記事をチェックしてくれているため、若手自らがキャッチアップしていけるような動きになったのは良かったと感じています。

一方で、上司側のマインドセットも変えて行く必要があると感じています。下からの報告を待つというスタンスの上司はまだまだ多いですが、今後スピード感を持って私たちが成長していくためには、上の人間も意識的に若手の考えを学びに行くといったことも重要です。
Anewsで若手の発言が活発になっていくことで、上のポジションに就く社員が積極的に若手とコミュニケーションを取ったり、情報を取りに行くといったことが生まれてくると良いなと思っています。

千野様:プロジェクトの進め方がどんどんアジャイル型になってきているため、従来型の「報連相」のやり方が通用しなくなっています。アジャイル型は短い期間で多くの情報交換と意思決定が進められるため、今までのように週次で定例ミーティングをして、報告をして…といった形で情報を共有することが難しいんです。実際に私が上長から「プロジェクトの進捗を報告してほしい」と言われた時、「情報はすべて公開しているので、それを見てキャッチアップしてください」と伝えたことがありました。

私たち自身が変革するためには、そういった情報共有や意思決定プロセスも変化していく必要があり、そうした変化の導入としてもAnewsは効果的だと感じています。

Anewsでの一人ひとりの発言をチームや組織に活かしていきたい

城能様:今後は、Anewsを通じて縦のコミュニケーションをいかに生み出すかというのが課題だと捉えています。若手と中堅層のコミュニケーションはかなり増えてきたのですが、管理職とのコミュニケーションにはまだ課題がある状態です。管理職や役員といった役職というものは、やはり若手には強いバイアスを与えますし、役職者自身も「自分は部長だから」といった気持ちを抱いてしまっています。

本来であれば役職関係なしにコミュニケーションができるはずなのに、そういった役職のバイアスによって双方の発言が減ってしまうんですね。そこで、もっと発言しやすくなるよう、役職関係なしに一個人として発言を楽しめるような環境を構築していければと思っています。

古川様:これまでTeamsなどのチャットではフランクなコミュニケーションは行われておらず、言い回し含めて堅いコミュニケーションだったのですが、Anewsでフランクなコミュニケーションが行われるようになっているのは良い兆候だと思っています。

今後はAnews内だけでなく、たとえばAnewsでは反応しなかったけど対面でのコミュニケーションに活きてきたりといった具合に、他のコミュニケーション手段と相乗効果が生まれるような広がり方をしていければいいなと思いますし、そこをどう進めていくかが鍵だと感じています。

千野様:Anewsでの気づきからディスカッション会を開催したように、今後Anewsでのコミュニケーションをキッカケに同期的な行動に変えていくといったことを個々が行っていけるといいなと思いますし、そうしたことを考えられる人材が増えれば、社内でのコミュニケーションは確実に変わっていくはずです。

そして、Anewsを活用することで業務上のコミュニケーションだけでは知り得ないような気づきを得て、実際の仕事の進め方が変わっていったり、Anews上の発言から個々の疑問や不満に気づき、みなで話し合おうといった雰囲気が生まれていけばいいなと思っています。

安原様:私自身としては、個人の成長や個人の想いを組織に還元するということをミッションとして掲げているため、Anewsでの一人ひとりの発信をチームや組織に活かしていけるような施策を行っていきたいと考えています。

そして、私たちがただAnewsを楽しく活用するだけで終わってはダメで、いかにAnewsの活用を私たちのビジネスに繋げるかが重要です。Anewsを社内でもっと広めていき、多くのメンバーが「Anewsで得た情報や気付きを、お客様にどう提供しようか」という視点になっていければと思っています。

※記事内容および、ご所属等は取材当時(2021年11月)のものです。

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