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Cases 三菱電機株式会社

Astrategy

人力では気づかなかった時代の変化を いち早く捉え、事業判断に繋げるために

三菱電機様_導入事例_メイン

[取材にご協力いただいた方]
ビルシステム先進技術開発センター
戦略推進部 先進開発グループ 専任 西山 薫 様


エレベーターやエスカレーターをはじめ、様々な重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システムなどの製造・販売を手掛けている三菱電機株式会社。「たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献すること」を企業理念として掲げ、総合電機メーカーならではの強みを生かした、技術シナジー・事業シナジーを通じた更なる価値創出、そして未来技術の研究開発にも取り組まれています。

今回、同社では初期調査における業務効率改善、および調査拡充を目的にAstrategyを導入。日々の調査はもちろん、他部門の現場に役立つ情報発信などにも活用されています。

情報の先にある「新たな気づき」に期待しAstrategyを導入

Web調査だけでは新しい発見が生まれづらい

従来までは良い製品をつくれば売れる時代でしたが、昨今は製品単体では顧客要求に応えるのが難しい時代。さらに製品に必要な部品をすべて自前で揃えるのでは、小回りの利く展開ができません。

そこで顧客要求に応え、かつスピード感のある事業展開を実現するために、先進技術開発センターはビルシステム事業本部の中の “開発部門” という位置づけで、顧客や営業に近い位置で先進技術の発掘や新ソリューション創出のために発足しました。

そして新技術に関する情報や関連するプレイヤーの情報、また生活者の方々のニーズといった外の動きを調査することが求められるわけですが、人力でのWeb調査にはやはり限界があります。たとえば検索上位の記事は内容が重複していたり、時系列で情報を追うのが難しかったりするため、新しい発見が生まれづらく、また先端技術や他者動向といった情報を網羅的に把握できなかったりします。

ちょうどブックマーク記事の整理が煩雑になってきた頃のことです。ストックマーク主催のウェビナー最後に紹介された「新規事業創出の情報収集に、AIの力を借りてみませんか」に興味を持ったのが、Astrategy導入のキッカケでした。

三菱電機様_導入事例01

Astrategyによって調査業務の効率改善に繋がると感じた

Astrategy導入で期待していたのは、既存の予測レポートなど、すでに答えが出ている情報ではなく、情報の先にある「新たな気づき」を得ることでした。

情報収集と言っても、ニュースサイトから情報サイトなど様々で、専門家による未来予測レポートなどがあったりしますが、ディベロッパーであったり地主オーナーなどの不動産経営のお客様、さらにその先にいる利用者、生活者の方々が5年、10年先に何を考え、どう思うかといったことは当然ながらWeb上にはないわけです。

そのため、様々な情報から肌感覚で何かしらの気づきを得ることが大切です。多様なコンテキストの中で特定テーマの情報を追いかけることができたり、調査範囲や時間軸を自由に設定して多面的な調査ができる点が、我々の初期調査の目的である「新たな気づきを得る」という部分にAstrategyがマッチしていると感じました。

そして実際にデモを拝見し、直感的に操作できるUIが素晴らしく、またこれまでの調査業務にかけていた作業工数を削減できるなど業務効率改善に繋がると感じ、導入を決めました。

4、5年先を見据えた社会の変化にアンテナを張ることが大切

情報の海を泳いでいる感覚。調査すること自体に価値がある

新たな気づきを得ることを期待して導入したわけですが、いざAstrategyを導入して感じたのは、情報ノイズと新たな気づきとの線引きの難しさでした。欲しい情報だけが出てくるのでは新たな気づきに繋がらず、一方で関係ない情報が出てきたときにノイズとして切り捨てるかどうか。

そこで様々な切り口で調べても頻出するノイズワードであれば、逆にノイズワード単体で調査するなど、はじめのうちは様々な方法でAstrategyを活用し、新たな気づきをあぶり出すテクニックを自分なりに考えて身につけていきました。

現在は月に1本ペースで、特定テーマについてAstrategyを使って調査し、レポートとして社内へ共有をしています。ただ、レポート自体の価値よりも、レポートを共有した先の部門の人が、得られた情報から自部門の業務へ取り入れる気づきを得たり、気づきを得るための思考プロセスを体現しようと変化しているところに意味があると感じています。

また、調査すること自体にも非常に価値があるなと感じていて。Astrategyを使った調査というのは、ある意味「情報の海」を泳いでいる感覚。自ら泳いでみて、ときには自社にとって都合の悪い情報含め、多面的な情報に触れないと気づけないことも多いということを実感しています。

現場で役立つような小さなアウトプットも調査価値のひとつ

Astrategyの他の活用方法として、他部門との会話の中から出てきたキーワードに関して、Astrategyで調べて考察し、日常での小さなアウトプットに繋げることもできています。

たとえば営業部門がお客様との会話で出てきた話題に関して、Astrategyで調査。するとお客様のインサイトに近い、興味関心が浮かび上がってくるため、そうしたことを軸にご提案すると、現場ではお客様から「なんで気づいたの」と驚かれたりと会話が盛り上がるんですよね。

そうした小さなアウトプットであっても、他部門の社員の現場で役立ちますし、調査の価値のひとつだと考えています。

また、当社であれば技術者や開発者はやはり目の前の開発すべきことがあるため、外に目を向ける機会というのはどうしても少なくなりがちです。そうした部門の人たちにも外の情報を届けるのが我々の仕事だと考えており、Astrategyを使って見つけた関連しそうな外部の製品や事例を社内に伝えるといったことも行っています。

そして当社はビルの将来、街の将来のあり方を考えるためにも、4、5年先を見据え、異業種の情報や生活者のライフスタイルの変化に常にアンテナを張る必要があります。Astrategyを使って得た気づきを、関連する部門にも発信するというのがいまのフェーズの使い方です。

Astrategyを活用した新たな気づきを得る思考プロセスを社内に広げていきたい

Astrategyはツール自体が常にアップデートされていて、他のユーザーの声が反映されているため、私としても新しい使い方の気づきがあり、とてもワクワクしています。

そしてAstrategyの使い方を学んでいくことで、新たな思考サイクルが身についていることを実感しているのですが、他の利用者の方がどのようにAstrategyを活用しているのかなど、Astrategy活用テクニックを共有できるようになったり、Tips紹介などがあると嬉しいなと思っています。

また、Astrategyは仮説を立てるアプローチ方法のひとつ。何かしらの気づきから仮説を立て調査するといった一連のアクション自体が非常に価値があり、ロジカルシンキングのトレーニングになると感じています。

そのため、理想としてはAstrategyの活用をこれからどんどん社内で広めていき、みんなに情報の海を泳ぐ経験をしてもらい、ロジカル思考の強化に繋がっていくことに期待しています。

時代の変化が激しい昨今、当社においても世の中の変化に合わせて、柔軟に事業計画を見直し、変化に対応していくような動きが求められます。そうした変化に前もって気づくために、Astrategyを活用し、事業判断に繋がるソースにしていければと思っています。

そして社内の他部門にとって必要な調査は何か、足りていない調査はあるのかどうかなど、Astrategyから得られる気づきと社内のギャップを埋めていくような動きをしていきたい、そう考えています。

※記事内容および、ご所属等は取材当時(2021年6月)のものです。

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