[取材にご協力いただいた方]
経営企画本部 ビジネスイノベーション推進部 部長 中村 良次 様
経営企画本部 ビジネスイノベーション推進部 イノベーション推進一グループ 池本 拓児 様
2017年に創立100周年を迎えた TOTOグループ様。お客様に健康で文化的な生活を提供したいという創立者の信念が「TOTOグループ共有理念」として社員一人ひとりに脈々と受け継がれています。100年にわたる挑戦と革新により、今では日本の多くの家庭に普及した温水洗浄便座「ウォシュレット ®」 をはじめとした様々な水まわり商品を生み出してきました。ビジネスイノベーション推進部は、次の100年に向けた更なる企業価値向上のため、多方面に渡る活動を推進しています。
情報を網羅的に収集し、新たな気づきを提供するAIツール
『Anews』導入のポイントは情報の網羅性と新たな気付きの提供
中村様:世の中の変化を捉えるためには、情報収集の仕組みを従来から変える必要性を感じていました。日々の忙しい業務の中で、情報収集に使うことが出来る時間は限られています。いかに膨大なデータソースから、効率的にメガトレンドにつながる情報を収集出来るかに頭を悩ませていました。さらに、個人が行うウェブ検索による情報収集は、どうしても決まったウェブサイトにアクセスしがちですし、各担当者が取得できる情報量に限りが出てきます。また、取得する情報の質も人によってばらつきが生じていました。
そして何よりも欲しかったのは、私たちの情報収集行動では、これまで知りえなかった新しい「気づき」を得る手段です。一見関係の薄い情報でも、深掘りをしていくことで、新しいビジネスアイデアが生まれます。『Anews』はグローバルなニュースサイトからAIが独自の観点で情報収集をしてくれる仕組みと聞き、興味を持ったのがきっかけですね。
『Anews』に期待すること
中村様:『Anews』は我々が予期しない内容の記事も、これまでの閲覧履歴を元にAI が配信してくれるのが面白いところですね。当社とは違う事業ドメインの動きが大きな気づきとなることも、今後多く出てくることでしょう。今後も『Anews』を最大活用することで、次世代のビジネスモデルを生み出すイノベーションのきっかけにしていきたいと思っています。
ビジネスイノベーション推進部について
中村様:TOTO は2017年に創立100周年を迎えました。当社はこれまでお客さまに満足いただくことを第一に考え、事業を展開してきました。次の100年もお客さまに安心と信頼をお届けできるTOTOのビジネスを検討し、実行する組織がビジネスイノベーション推進部です。新しいビジネスアイデアを持つ会社と連携し、オープンイノベーションに取り組んでいます。
営業や研究所、事業部門など異なったバックグランドをもつメンバーが集結し、各々が新しい種を見つけるために日々模索中です。例えば私は水まわり商品のセールスエンジニアを経験したあと、15 年以上セラミック事業に携わってきましたし、池本はセラミック事業に携わった後、全社のCSR活動の統括部門にいました。ちなみにセラミック事業は新領域事業軸に属しており、当社の新規ビジネスの先駆けです。当社はこれまでイノベーションを生み出してきましたが、今後も同じパターンで成功するとは限りません。既成概念や固定観念にとらわれず新しいアイデアを創出し、チャレンジすることが重要だと思っています。
池本様:ビジネスイノベーションの活動に取り組みはじめてから一年が経ちました。この一年間だけでも、世の中は大きく変化しています。今後、さらに恐るべきスピードで変化していくことは間違いありません。その変化に対応し持続的にお客さま価値を創造できるよう、TOTO のイノベーションを推進することが私たちのミッションです。具体的な活動のひとつとして、目先ではなく長期的な社会や経済、環境等の変化「メガトレンド」の研究を行っています。その研究手段の一つとして私たちは『Anews』の導入を決めました。
ローカルニュースの取得が社内のコミュニティ活性化につながる
池本様:『Anews』を導入したからこそアクセスすることができた情報は数え切れません。例えば、アフリカで起こった水不足に関する英語ニュースなど、ローカルでしか配信されないようなニュースも拾ってくれています。『Anews』は英語のニュースソースが非常に充実しています。日本語だけで情報収集した場合と英語を含めた場合では、得られる情報量が10倍に増えると言われています。しかし、人手で全てチェックするには限界がありますので、毎日様々なニュースソースからAI がユーザーの興味関心にあわせて取捨選択して記事を配信してくれるのは助かります。
また、興味関心にあわせて配信されるからこそ、『Anews』で得た情報は社内コミュニケーションの活性化にも一役買ってくれています。ミーティングの際にも、「あ、あのニュースを前提に話しているのだな」とチームの共通理解が増え、議論もスムーズに進むようになりました。さらに、社内SNSで全社イノベーションコミュニティを運営しているのですが、『Anews』で配信されたニュースからピックアップして、共有することで、これまでウェブ検索で得た情報だけを共有していたときと比べると、情報の質が飛躍的に高まり、メンバーからの評判も非常に高いです。メンバーからのコメントの数も大幅に増え、コミュニティが活発になりました。
※記事内容および、ご所属等は取材当時(2018年)のものです。
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