
セミナー概要
次世代太陽電池の本命として、国内外で大きな注目を集めるペロブスカイト太陽電池。
軽量・柔軟・高効率という特性を持ち、従来のシリコン型では難しかった場所への設置や、新たなエネルギー活用の可能性を広げる革新的技術です。
2025年は、実用化に向けた転換点、「実装化元年」とも言える年です。積水化学工業が2024年末に量産化を決定し2025年から事業化、今後は年産100MW規模の供給体制が見込まれるなど、国内メーカーの動きが加速。政府も「次世代型太陽電池戦略」のもと、2040年までに国内導入20GWを掲げ、コスト低減・サプライチェーン整備を後押ししています。
また2024年度には、特許庁がペロブスカイト太陽電池を「特許出願技術動向調査」の5大注目技術のひとつに選定。国際展開発明件数では日本が首位となるなど、技術・知財両面で日本の競争力が際立っています。
その一方で、安定性や耐久性、鉛の使用といった環境面の課題、さらには量産・設置・リサイクルに関する実装プロセスは、まさに今、技術確立に向けた研究開発が加速している段階です。期待と現実のギャップをどう乗り越えるかが、今後の産業展開を左右します。
本セミナーでは、ペロブスカイト太陽電池の発明者であり第一人者でもある桐蔭横浜大学の宮坂 力特任教授をお招きし、最新の技術動向、実用化に向けた課題と展望、そして日本がこの技術で世界をリードし続けるための鍵を探ります。
このような方におすすめ
・次世代エネルギー分野での研究テーマや技術トレンドを探りたい方
・ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた研究開発の動向を把握したい方
・技術確立に向けた課題や実装プロセスに関心のある研究者・開発担当者
登壇者

宮坂 力氏
桐蔭横浜大学
医用工学部・特任教授
1981年東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。富士写真フイルム株式会社足柄研究所主任研究員を経て2001年より桐蔭横浜大学大学院工学研究科教授。2005年~2010年に東京大学大学院総合文化研究科教授を兼務。2004年にペクセル・テクノロジーズ株式会社を設立、代表取締役。2017年より現職。2020年より早稲田大学先進理工学研究科客員教授。専門は光電気化学、有機無機ハイブリッドとくにペロブスカイト型太陽電池の開発。受賞は、日本学士院賞(2024年)、朝日賞(2024年)、英国Rank Prize(2021年)、応用物理学会業績賞(2019年)、日本化学会賞(2017年)、市村学術賞(2020年)、クラリベートアナリティクス引用栄誉賞(2017年)など。
開催概要
日 時:2025年6月19日(木) 15:00-16:30
場 所:オンライン(Zoom)
参 加 費:無料 (事前登録制)
主 催:ストックマーク株式会社
※競合企業などのご参加をお断りする場合がございます。予めご了承くださいませ。
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