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イベントレポート

INDUSTRY CO-CREATION Fukuokaにて 「顧客価値に向き合うデータドリブンな意思決定と組織のあり方」 と題し豪華経営者と登壇

こんにちは、ストックマークの森住です。

2020/2/17-19に行われたINDUSTRY CO-CREATION福岡(以下、ICC)にて、当社代表の林が「顧客価値に向き合うデータドリブンな意思決定と組織のあり方」と題して登壇いたしましたので、その様子をレポートさせて頂きます。

ICCパートナー代表の小林さんの粋な計らい(いつもありがとうございます!)もあり、豪華経営者とディスカッションさせて頂きました。

モデレーターとして、上場で今話題のfreee CFO東後さん、それからヤフーとの統合で世間を騒つかせているLINE AIカンパニー CEO 砂金さん、社長自らがデータサイエンティストの一休 榊さん、次々とテクノロジーを取り入れて変革を進めるグッデイ 代表取締役社長の柳瀬さん、という豪華メンバーとデータやAI、それらを使いこなす組織風土などについてディスカッションしました。

ハートフルなセッションが多い中、テッキーな内容のセッションでしたが会場も満席。各々が現場での奮闘や知見、失敗談などをお話し頂きました。

   

まずはデータを取り巻く組織設計について各社の取り組みを紹介しディスカッション。 あのテックカンパニーのLINEですら、データを活用するために統合していったものの各部門がついてこられず、始めは上手くいかなかった、とLINE砂金さんは赤裸々に語りました。それでもトップの強力なコミットにより、推進していったそうです。上手くデータを扱えば顧客に対してより良い顧客体験を与えられ、そういった小さな成功を見せながら、且つ新しいことやワクワクすることに取り組んでいるというメッセージを打ち出し、人材をリテンションする意味でのメリットも伝えて推進したそうです。

各部署の抱える課題に対して目線をあわせるなどして、それぞれを動かす必要があり、こういった取り組みは時間とコミュニケーションコストが相当かかるという知見をお話頂きました。

一方で一休の榊さんは、興味深いことをお話していました。「実は一休のデータは大量にあるけど、必要なカラム数は絞られている。データがシンプルであれば、誰でも扱えるはず。でもデータをシンプルにするのが1番難しい。」 LINE砂金さんからも、データをシンプルに考えるということは、エンジニアだけでなく、ビジネスが分かる人たちも一緒にデータを見ることによる有機的な化学反応だ、というコメントも。

続けて、榊さんは「データ分析している私は社長ではない。分析しているときはデータサイエンティストの担当者、それを経営者として受け止めて役員に共有している。それぞれ違う立場としてデータと向き合っている。」 「正直、データサイエンティストの仕事をしている時のほうが生き生きしています(笑)」と、笑いをとっていました。

重要なことはデータを基に問いを出す能力、これがデータサイエンティストとしての役割。経営者としてそしてデータサイエンティストとしての榊さんの言葉はとても説得力があるものでした。

グッデイ柳瀬さんは、それぞれの組織がビジネスや業務における課題の観点がバラバラだったものを一つにまとめるという意味で、データはコミュニケーションの一部、と強調した。特に、社長の発言は強く影響してしまいがちですが、客観的なデータをもとにすることで、各組織とコミュニケーションが逆にとりやすくなったと語っていました。

ストックマークは、Anewsの商談メモをテキスト解析して、顧客ニーズを解析し、マーケティングメッセージやプロダクトの方向性などを振り切って売上も拡大したという自社事例とともに語り、客観的なテキストデータの有用性についての知見も共有しました。

その後もfreee東後さんの絶妙なファシリテートで会話がはずみ、人間 vs AIの話に発展。

林は「人間の意思決定を介さずにいけるかどうかが重要。接客するところはまだまだ人間の判断がたくさんあるが、できるところは自律化すべき。例えばセールスフォースのAIであるアインシュタインの回答と人間の勘は全然違っていたりする。しかし現場の営業は信じないので、人間とAIの戦いになってたりする。」と現場での生々しい葛藤について言及。

一休の榊さんは、営業はAIを特に嫌う傾向があるため、AIはあくまでも人間のサポート程度にしている、と語りました。

LINE砂金さんは、LINEの意志決定の11の基準を初公開し、データによる意志決定はLINEの意志決定の判断軸の一つに過ぎない、と潔さを披露。

各登壇者の共通認識としては、データだけではひとの心を揺さぶるようなWoWにはならず、説明できない領域がまだまだたくさんある。これは人間もビジネスも同じで、直感と論理、両方のバランス感覚が必要であり、そこからいかに誤った判断をしないための組織や風土、スキルを成熟させていけるかどうかが今後の競合優位性を左右する、ということでした。

最後に林は以下のように締めくくりました。

「データを活用する意味は、顧客を理解するという共通言語である。」

プロダクト開発に携わるエンジニアと、数字目標を追うビジネスサイドはとかく壁が生まれやすいと日々感じています。それぞれが正しいと思ったことをしているにも関わらず意見の相違が起きる場面は多々あります。その壁を打ち破り、強力にビジネスを共に漕いでいくには、お客様が抱える課題やニーズを的確に捉え、共通言語で対話していくためのデータ活用は非常に重要になっていきます。

Stockmarkは引き続きお客様に寄り添えるよう、自らがデータを率先して活用し、顧客価値を向上していけるよう努めてまいります。 

     


ICCサミット FUKUOKA 2020