自然言語処理技術(=文章を解析し人間のように意味を理解するAI)を用いて、あらゆるオープンデータを整理・構造化し、タイムリーな市場調査を支援するSaaSを提供するストックマーク株式会社(東京都港区:代表取締役CEO 林 達、以下ストックマーク)は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)の石垣 達也氏(以下、石垣氏)が兼業により技術アドバイザーに就任し、複数の文書から要約を生成するための研究を2022年2月より開始したことをお知らせいたします。
本研究の概要
ビジネスニュースなどに代表されるオープンデータより得た複数文書から、市場概要がわかる要約文生成技術の検証を行うことで、ビジネス上の意思決定における有用性を示すことを目的にしております。
具体的な研究内容としては「業界レポート」の提供に向けて、特定のキーワードを入力することで、オープンデータからビジネス上の重要性や展望を加味した要約文の生成を目指し、企画業務における情報収集・網羅性を高度化するプロジェクトとなります。
本研究の背景と目的
テクノロジーの急速な発展により社会は大きな変化を遂げました。業界・業種を問わず影響のある環境変化と顧客行動の多様化による市場の細分化と複雑性が顕著に高まっています。このような変化の中、タイムリーな市場調査と概況把握が重要になっています。
ストックマークは市場調査を効率化するサービス「Astrategy」を提供しており、特定のキーワードを入力するだけで、ニッチな領域でも市場概要を把握できる「業界レポート」機能の提供を目指しています。
一方、今回技術アドバイザーに就任した石垣氏は、自然言語処理の中でも言語生成と要約の分野を研究しており、長い文書を自動要約するほか、難解となりやすいデータを言葉で分かりやすく説明する技術を専門としています。
本研究において、社会の大きな変化からニッチな領域まで、どのような分野においても有用な市場概要の説明を自然言語処理技術によって実現し、網羅的な調査業務と素早い意思決定を支援する機能開発を目指します。
ストックマーク株式会社 CTO有馬からのコメント
新たなデジタル技術が次々と急速に発展していく中で、レポートにはまだなっていない新興市場をタイムリーに業界レポートとしてまとめ、ビジネスチャンスを発見したいニーズが非常に高まっております。レポート作成はこれまで人手で行われていましたが、昨今のAI技術でならば、人手に頼らずとも自動作成できる水準にまで達しており、石垣様との研究を通じて、この世界観を実現していきたいと考えております。
ストックマーク株式会社 技術アドバイザー 石垣達也氏からのコメント
自動要約技術は長く冗長なテキストを、人間のより理解しやすい簡潔な形にする技術です。自然言語処理分野では1950年代後半から研究されており、近年ニューラルネットワークによる手法が進展し性能が大幅に向上しています。今回の取り組みは、複数の文書を対象としキーワードに沿った要約生成を実用化するもので挑戦的な課題です。これまで培ってきた要約技術を世の中にお届け出来るよう研究を進めてまいりたいと思います。
ストックマーク株式会社について
ストックマークは「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」をミッションに掲げ、最先端の自然言語処理技術を活用し、多くの企業様の事業創造活動を支援しております。
自然言語処理技術を活用し、国内外約3万メディアの膨大なビジネスニュースを分類。業務に直結する情報をAIが届けることで、組織の情報感度を高め、事業アイディアの着想と組織内での発展を促す「Anews」、事業機会と活動事例の分析をサポートする「Astrategy」によって企業様の新たな価値創造をサポートしています。
会社名:ストックマーク株式会社
所在地:東京都港区南青山一丁目12番3号 LIFORK MINAMI AOYAMA S209
設立:2016年11月15日
代表者:代表取締役CEO 林 達
事業内容:自然言語処理を活用した、事業機会の探索と意思決定の支援を行うサービスの開発・運営
報道に関するお問い合わせ
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ストックマーク株式会社広報:pr@stockmark.co.jp