自然言語処理技術を活用した情報収集/分析SaaS「A Series」を提供するストックマーク株式会社(本社:東京都港区、社長:林 達、以下:ストックマーク)は、製造業に従事する先進的な取り組みに関心をお持ちの従業員339名に「製造業における生成AIの活用とセキュリティ状況」に関するアンケート調査を実施しました。
※リリース全文はPDFでもご覧いただけます。
https://lp.stockmark.co.jp/rs/942-ARR-504/images/pr_20240418.pdf
【調査結果のまとめ】
・企業における生成AIの導入状況は約7割と日を追うごとに増加傾向
・生成AIを導入している企業の内、5割以上が対話型の生成AIサービスが導入されている
・導入が進む一方で、導入済みの企業で生成AIを日常的に活用は4割にも満たない
・社内情報の活用が可能な生成AIツールが導入されていると日常的な活用が約7割まで向上
・社内情報の管理方法はクラウドストレージが主流になりつつある一方で 半数以上の回答者がクラウド活用におけるセキュリティチェック項目が負荷に感じている
加熱する生成AIブームの中、カジュアルなシーンにおける生成AIの利用は拡大する一方で、厳密さが重要なビジネスシーンにおける生成AIの活用は未だ限定的となっております。
調査の結果、「自社に生成AIサービスの導入状況」について「既に導入済み」と答えた回答者は67%にのぼりました。一方で「既に導入済み」と答えた回答者への「生成AIツールのご利用頻度」に関する問いでは「1日に2回以上の利用」「1日1回程度の利用」を合わせて35%と、生成AIは導入しているが利用者は少なく、高頻度で利用する回答者は21%と、生成AIが導入されていてもビジネスシーンにおける利用定着に関しては、未だ課題として残っていることが判明しました。
また「導入済みの生成AIサービス」という問いには、約52%の回答者が「対話型の生成AIサービス」と回答したものの、続くステップである「生成AIツールが社内ポータル等の自社システムへ組み込まれている」と答えた回答者は約18%、「生成AIツールで社内情報まで探すことが出来る」の回答者も約8%に留まる※1など、既に生成AIを導入している企業でも、比較的軽微な活用で業務での本格活用には至っていないケースが多いことが分かりました。
※1:重複回答を含むパーセンテージ
しかしながら「既に導入済み」の回答者の中でも「導入済みの生成AIサービス」が「社内情報まで探すことができる」と答えた回答者は、「生成AIツールのご利用頻度」に関する問いに対して約7割が「1日1回以上の利用」と回答し、膨大な社内情報を生成AIにより活用できることにより、業務への活用頻度が大幅に向上することを示唆する結果となっております。
社内情報の活用が、ビジネスシーンにおける重要な要素と示唆している中、社内情報の管理方法はクラウドストレージの導入が浸透しており、利用にあたって社内申請プロセスやセキュリティチェックも各社浸透していることが分かった一方で、回答者の約54%が、定められた社内申請プロセスやセキュリティ項目に「手続きや社内調整にかかる時間や負担が大きい」などの理由により、高い抵抗感を持っていることが分かりました。
調査概要
・調査内容:製造業における生成AIの活用とセキュリティ状況に関する実態調査
・実施期間:2024年3月5日〜2024年3年15日
・実施対象:製造業に従事する先進的な取り組みに関心をお持ちの従業員を対象とした339名
・実施方法:メール配信によるオンラインアンケート
【本調査に関するレポート資料は下記よりダウンロード頂けます】
https://stockmark.co.jp/product/anews/documents/202404-generativeai-report
|問1:自社における生成AIサービスのご導入状況について教えてください(択一回答)
生成AIサービスの導入状況を尋ねた質問では「既に導入済み」答えた回答者が全体の約67%にのぼり、多くの企業で既に何かしらの生成AIサービスを導入済みであることがわかりました。
この結果は、これまで生成AIの導入状況について、各社発表された調査結果と比較しても高い数字あり、ビジネスシーンの中でも製造業における生成AI導入の動きは特に活発であることがわかります。
|問2:生成AIサービスのご導入状況について当てはまるものを教えてください(複数回答)
企業で導入されている生成AIサービスを尋ねた質問では、「対話型の生成AIサービス等、一般向けに提供されている生成AIツールを利用できる状態にしている」「それらツールを自社システムに組み込んで利便性/利用機会を向上させている」企業が主であることがわかりました。
一方で、「社内情報との連携」「特定業務に特化した生成AI適用」といったより高度な活用まで進んでいる企業は少数であり、業務での本格活用はこれからであることが明らかになりました。
|問3:ご自身の生成AIツールのご利用頻度を教えてください(択一回答)
「文書の作成」「要約の生成」「業務上の調べ物」など、業務における生成AIの活用用途は多岐に渡ります。しかしながら、業務における生成AIの利用頻度を尋ねた質問では「数日に1回程度」という回答が最も多く35%、次いで「それ以下・使っていない」という回答が30%という結果に。
また、生成AIを日常的に活用しているが、1日に複数回活用するような積極的な活用層は約21%と、生成AIが導入されていてもビジネスシーンにおける利用定着に関しては、未だ課題として残っていることがわかりました。
<問2&問3の回答結果から分かる「導入済みの生成AIサービスごとの利用頻度」の違い>
問3で尋ねた「生成AIの利用頻度」について更に分析するために、問2で尋ねた「導入されている生成AIサービス」毎の利用頻度を見てみると、「社内情報の検索・活用」が可能な生成AIサービスが導入されている回答者の利用頻度は、その他の生成AIサービスの利用頻度と比較しても日常的に活用している割合は約68%と、7割近い回答者が生成AIを業務に活用できていることが明らかになりました。
|問4:生成AIツールを活用した「社内情報の検索/活用」について検討予定を教えてください(択一回答)
多くの企業で生成AIが導入されている一方で、わずかな情報の活用のみに留まっている企業が大半の中、高頻度で活用されている「社内情報の検索/活用」の導入・検討状況について尋ねた質問では「検討中である」と答えた回答者は約65%と、多くの企業が社内情報と連携した生成AIサービスへ期待を寄せていることが分かりました。
|問5:社内データを連携するクラウドサービスを利用するに際し、必要な社内申請プロセスやセキュリティチェック項目について教えてください(択一回答)
|問6:「定まっているが、抵抗感(ハードルや負荷)が高い」と回答された方へ、その最も大きい理由として該当するものがあれば以下から選択ください(択一回答)
生成AIや社内情報の活用に向けた大きな壁である「セキュリティ」について尋ねた質問では、クラウドサービスを利用するにあたって「プロセスやチェック項目が定まっている」と答えた回答者は約84%にものぼり、多くの企業でクラウドセキュリティに関するガバナンスが浸透していることがわかります。 しかしながら、半数以上の回答者が定められた社内申請プロセスやセキュリティチェック項目に対して「抵抗感が高い(ハードルや負荷が高い)」と回答し、その理由を「手続きや社内調整にかかる時間や負担が大きい」と回答しており、セキュリティ関連の社内手続きに負担を感じる社員の声は多いことがわかりました。
Anewsに待望の「社内情報検索機能」が遂に搭載!
ニュース/特許/論文などの外部情報と社内に眠る膨大な情報を一括で検索・要約生成が可能に!
ストックマーク株式会社では、業務に必要な情報を推薦し、組織の”情報収集課題”を解決する「Anews」にて、調査レポートや技術報告書、実験データなど、適切な管理が困難で埋もれがちな社内情報の検索・要約生成が可能な「社内情報検索機能」を本年5月にリリースすることが決定しました。
<社内情報検索機能の特徴>
1:自社データを安心して扱うことが出来る万全なセキュリティ
2:ビジネス分野・技術情報に特化した正確性の高いAI技術
3:導入運用にかかるコスト削減で業務適用までのハードル低減
「Anews」URL:https://stockmark.co.jp/product/anews
本調査に関する報道関係者のお問合せ
ストックマーク株式会社 担当:畑中、田中(ハタナカ、タナカ)
MAIL:pr_stockmark@stockmark.co.jp